【徒然】大人になる
【今週のお題】あなたにとっての「大人」って?
先日、家族内でささやかながら甥っ子の成人のお祝いをしました。
小さい頃からの写真を父と母がスライドにして
それをテレビから流しながらの団欒でした。
80を超えそうな二人がよくぞ…孫の存在は大きいのだなと、改めて感じます。
成人となれば、社会的に見れば大人。
でも、それで自分は大人だと実感するかどうかは別。少なくとも私は違いました。
人間としての成熟度が問われるとも言われますが
じゃあ、成熟するって…
私自身…変わったなと感じたのは
叔母のお葬式の時でした。
一同に親戚が集まった時のこと。
縁側に座っていると、叔父たちが集まってきて昔話を聞かせてくれました。私からみての叔父達ですので高齢ではありますが、長寿の家系だからか元気です。
昔話が止まりません。しかも叔父たちが幼い頃、この家にどんな時間が流れていたか…馬を引いて畑や山に向かう日々…家の手伝いもそっちのけで河原に泳ぎに行きうなぎを捕まえた日々…実家を出る時の思い…それらの話が止まりません。
私が幼く小さかった頃も
祖母が亡くなり集まった時も…その頃は20歳超えていましたが
叔父たちがそんな話をしてはくれませんでした。
でも、今回は次から次へと話題がつきません。
私に語りかけてきます。
そして、その話のどれもに
私の命のルーツを感じ…
そのどれもに共感でき…
苦労に耐えた叔父叔母達の話が我ごとのように感じ…
歴史を感じて
あぁ…こうして今があるのだなと
身に染みて思いました。
経済的にも自立し…
責任を果たそうとがむしゃらに仕事して
失敗して、立ち上がり…
自分の無力さを痛感して
それでも続く人生に息切れしたり
誰か支えになったり、支えられたり
自分を奮い立たせたり
自分を傷つけてしまったり
労ってみたり
私は仕事柄、いろいろな家族との出会いがあります。そして…
色々な人生の形に触れるたびに
そのどれもに
その人や家族にとっての真実があり意味があることを知る。
そして
私の人生にも愛すべき歴史があるのだ…と誇らしく思えるようになった時
「大人になったなぁ」と。